栃木県庁・特別区(新宿区 内定) 合格
早稲田大学 第一文学部 T・Aさん
教養試験対策
一般知識
公務員試験の教養試験は、一般知能分野と一般知識の分野に大別されます。一般知識は、「社会科学」、「人文科学」、「自然科学」の三分野の超豪華ラインナップになっています。公務員試験の対策本などでは、知識分野軽視、知能分野重視の戦略がよく書かれていますが、完全に鵜呑みにしないでください。なぜなら、私のように知能分野が苦手な人には、教養試験で合格点を取るために非常に重要な鍵になるからです。(出題傾向が変わった場合はごめんなさい。知能科目を頑張って。)
「社会科学」は、専門試験の憲法、政治学、経済原論などの知識でカバーできます。専門試験では見ない問題が出たら、それはしょうがないと割り切ってください。
「人文科学」はしっかり学習しましょう。私は、大学で日本史を専攻していたので、日本史は特に対策しませんでした。初学の人は、院政期、平氏政権、鎌倉、室町、江戸時代あたりだけでも勉強してください。世界史はほぼ初学でしたが、センター試験用の講義本を数回通読し、五十嵐先生のレジュメに掲載されている時代を中心に学習しました。これに中国史、イスラム史を加えて学習すれば、十分な点がとれるようになるでしょう。関東型の地方上級試験では日本史、世界史があわせて6問も出ます。知能が苦手な人にとって、これはかなりお得な内容になっています。私は、歴史6問は全問正解しているはずです。
次に地理ですが、これは深入りしないほうが賢明です。講義で扱っている分野を、センター試験用のテキストで読んでおけば十分です。時間のない人は読まなくて大丈夫だと思います。思想は五十嵐先生のレジュメを暗記しておけば大丈夫なはずです。これもボーナス問題なので確実にとりたいところです。
「自然科学」はなじみのない人が多いと思います。私も私立文系ですので、苦労しました。数学、物理、化学は捨ててかまいません。生物、地学は頻出分野を中心に学習してください。センター試験用の講義本を通読し、『パスライン 自然科学』を3回解けば、十分です。
以上が概要ですが、ポイントとしては講義で扱っている分野を中心に、センター試験のテキスト、過去問などで少しでも理解しながら勉強することです。断片的に用語を暗記しても、ほとんど無意味だと思ってください。知能分野が苦手な人は知識分野をしっかり学習してください。そのほうが合格点に到達できる確率が上がります。
一般知能
私はものすごく苦手でした。特に数的推理が。判断推理も数的推理も、畑中敦子先生のワニ本だけにしぼって勉強しました。苦手な人にとっては、これだけでも大変です。ですが、総合で合格点をとればいいので、知識や専門をしっかり勉強していれば大丈夫です。
文章理解や資料解釈は特に対策しませんでした。しかし、資料解釈は練習すれば得意になるらしいので、頑張れる人は頑張ってください。
専門試験対策
国家2種試験用に勉強しておけば、国家1種以外には十分対応できると思います。ただし、民法と経済原論を敬遠せずにしっかりと学習することが条件です。この2科目はほとんどの人が苦手なはずです。よって、この2つを攻略することができれば、かなり有利になります。
民法
五十嵐先生の講義をしっかりと復習して、『スーパー過去問ゼミ』を繰り返してください。先生の講義はレベルが高く、これをしっかりと復習して、過去問演習を地道にやっていけば、必ず点数がとれるようになるはずです。ちなみに、『民法 まるごと講義生中継』という本も非常にいい本なので、独学者にはオススメします。
経済原論
講義を聴いて、スー過去で仕上げてください。スー過去は、問題が難しいので、できなくても気にすることはありません。繰り返しやって、解法を暗記してください。私も経済は苦手でしたが、このやり方で得点源になりました。もっとも、県庁の経済はとても難しいので、ほとんど解けませんでしたが。しかし、スー過去をしっかり潰しておけば、解法が思い浮かぶものもあったので、やったほうがいいです。
他の科目
講義をしっかり復習して、スー過去で十分です。憲法や行政法は六法の判例を読んでおくと、さらに実力が上がるはずです。政治学や行政学は、国家公務員試験ではかなり難しい問題も出ますが、講義とスー過去でわからなければ、勘でマークしてください。それくらいの割り切りがないと総合点は伸びません。時事は講義と『速攻の時事』で。都庁の時事は難しいようですが、県庁はこれで十分得点になります。
試験別の感想
特別区
教養試験は難しかったですが、専門試験は簡単でした。択一は勉強していれば大丈夫だと思います。教養論文が非常に重要な試験になっているので、論文道場以外にも、自主的に書いて、先生に添削してもらうべきです。
国家2種
難しかったと思います。教養も専門も。専門は8割とれたのですが、教養は5割がやっとという有様でした。それでも、筆記試験は通過しているので、専門重視の勉強法でいきましょう。
栃木県庁(地方上級関東型)
教養試験は、社会科学分野が難しかったです。専門では見たことのないものが多かったような気がします。人文科学と生物は簡単でした。
専門試験は経済学が悪魔でした。しかし、法律科目と時事の知識で十分カバーできました。民法をしっかりやっておくことが、突破の鍵になると思います。
喜治塾について
公務員試験は内定をもらうまで長く、強い精神力が必要です。これを一人で乗り切るのは、非常に苦しいです。喜治塾は、塾長や五十嵐先生という公務員試験に精通した先生が、いつでも相談に応じてくれますし、事務局の方々も親切です。また、少人数ゆえ、受験仲間ができやすく、励ましあって、内定を目指せるいい環境です。
これが最大限に活きるのは、筆記試験通過後です。仲間達との面接、討論練習は非常に勉強になりますし、また、塾のほうも、そのために教室を貸してくれます。これは、喜治塾だからこそ、可能なことだと思います。
公務員試験は、資格試験ではなく、就職試験です。どんなに筆記試験で得点できても、面接や討論で崩れれば、最終合格できません。喜治塾は、択一や論文はもちろん、面接、討論にも対応できる素晴らしい塾です。ぜひ、喜治塾で公務員を目指すことをオススメします。
最後に
筆記試験を通るのも大変な試験ですが、より重要なのは面接や討論です。そのためのネタを用意するという意味でも、サークルやアルバイトに一生懸命打ち込んでください。
筆記のウエイトが低くなってきているのが現状ですが、それでも、栃木県のように総合点で合否を決める所が多いのも事実です。よって、択一、論文、討論、面接、すべてで高得点をとれるように準備してください。成功をお祈りしています。
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