東京都T類B 合格
早稲田大学 教育学部 Y・Tさん
■公務員志望動機
僕は大学3年の頃、民間企業への就職活動を行っていました。そして内定を頂いたベンチャー企業で半年間インターンをしていました。実際に企業で働いてみて、沢山得るものもあったのですが、労働環境の悪さが非常に気になりました。家族のいる社員の方でさえ、早朝から夜遅くまで、土日の休みもなく働いていました。また、銀座の勤務先近くの公園にホームレスの方がいたことにとても驚きました。華やかな銀座の街並みの外れにホームレスの方々が暮らしているという現実に衝撃を受けました。そういった環境の中で仕事を続けていくうちに、自分のやりたいことがシフトしていきました。労働環境の改善や、ホームレスの方々を支援し、なくす活動を仕事にしたいと思うようになりました。家族や友人に相談に乗ってもらい、内定を辞退し、公務員試験を受験することにしました。
■喜治塾を選んだ理由
大学の友人が喜治塾で学んで、都庁に合格していたからです。10月の終わりに内定を辞退していたので、試験日まであまり時間がなかったため、友人の勧める喜治塾に入塾することを決めました。他の予備校を調べることに時間を費やすよりも、信頼のおける友人がお勧めし、実際に合格した喜治塾に1日でも早く入塾して勉強を開始することが重要だと考えました。
■勉強法
<総合>
基本的にはテキストの丸暗記です。喜治塾のテキストはきれいにまとまっているので、それを何度も何度も読み返しました。その日に受けた講義のテキストは必ずその日に見返すようにしていました。3時間という長い講義なので、意外と最初の方は忘れやすくなっていたためです。また、その週に使った各科目のテキストを1つのファイルにまとめて、電車の中で全てを見返していました。電車には往復で2時間弱乗っていたので、1週間分の復習をするには最適な環境でした。あとは、テキストに付属されている問題集を何度も解くように心掛けました。講義が多く、問題集をやる時間が取れない時はテキストの復習を優先し、念入りに行いました。基本的にはどの科目もこの方法が自分に合っていました。
しかし、以下の科目は比較的特別な方法を取り入れました。
<数的・判断>
数的推理・判断推理には特別な勉強をしました。僕はガチガチの文系で、高校の数学も全くまじめに聞いていなかったので、この科目には本当に苦労しました。基本的には、高校受験の時に学んだ知識を必死に思い出しながら講義を聞いていました。塾長の講義は本当の基礎から教えてくださったので、何とかついて行けました。しかし、いざ新しい問題を解くとなると、なかなか解けませんでした。講義と並行して市販の問題集を解いていたのですが、それもほとんど解けませんでした。そこで自分でも大きな危機感を覚え、問題集をストップし、まずは講義で配られた問題だけに集中することにしました。毎日1単元以上は解くように心掛け、とにかくコツコツ続けていきました。するとだんだん自分の成長が感じられ、4月にはテキストのほとんどの問題をすらすら解けるようになっていました。それ以降はあまり時間がなかったのですが、過去問と問題集を潰すことに専念しました。過去問では、時間のかかりそうな難問は飛ばして解いていきましたが、それでも自分の目標は達成することができるようになりました。数的は苦手な人が多いかもしれませんが、とにかくコツコツ続けるしかないと思います。塾長もおっしゃっていることですが、とにかくテキストを完璧にすることが遠回りのようで近道です。苦手だった僕が言うんだから間違いないと思います。
<時事>
前述のように数的の苦手だった僕は時事で得点することが重要でした。都庁の問題は数的と時事が多いからです。時事は五十嵐先生の講義をしっかり聞き、速攻の時事を丸覚えしました。重要な箇所にはアンダーラインを引き、時事道場で学んだだけで本に載っていない重要事項は空白に付け加えました。それからは速攻の時事をとにかく読み込みました。試験当日は行きの電車で1冊を全て確認できるようになるくらいにしました。
<専門記述>
都庁の専門記述は、とにかく模範解答を丸暗記しました。社会学、行政学、政治学は全文を再現できるまでやりました。五十嵐先生はそこまでやる必要はないとおっしゃっていましたが、読み込んでいるうちに暗記してしまいました。非常に苦労しましたが、4月は択一の対策は一切行わなかったので、全てを模範解答の暗記に努めました。僕は音読して暗記するタイプなので、この時期は塾には行かず、家で勉強していました。
見返してみると丸暗記しかしていないですが、結局暗記が全てだと思います。論文すらパターンを暗記しました。とにかく、勉強法は先生方の言うことをきくことが重要だと思います。自分で勝手に進めようとしてしまうと失敗してしまいます。公務員試験は科目が多く1分も無駄にできないので、余計なことはせずプロの言うことをきいておくことが無難です。その中で自分に合う勉強法を工夫していくことが重要だと思います。
■モチベーションの維持
僕は短期集中型の人間で、長時間集中するということが大変苦手です。なので、正直1日の勉強時間が10時間を超えた日は僅かだったと思います。なので、疲れたら無理をせず、家でテレビを見たり、家族と話したり、遊びに行ったりしていました。その分、勉強をする時はめちゃくちゃ集中しました。自習室や大学の図書館で耳栓をつけ、自分だけの世界に入り込みました。それでも疲れたらコンビニに行ったり、勉強する場所を変えたりしました。
また、勉強開始から数カ月間は、自分でエクセルの表を作成し、勉強1時間につき1マス塗りつぶすという小学生のようなことを行っていました。曜日毎に色を決めて塗り、些細な喜びを感じていました。しかし、1日に3コマの講義が入ってきた時期から、こんなことをするのがアホ臭くなってしまい、途中でやめました。
それからは、自分に残された時間と勉強量をそれまで以上に意識するようにしました。あと数カ月でこのテキストを全て覚えなくてはいけない、と思うと自然にやる気が出ました。また、入塾費は全額親に支払ってもらっていたので、なんとしても合格しなければならないという思いでがんばることにしました。
それでも自分には長時間集中することが困難だったので、頻繁に息抜きをするスタイルは結局変わりませんでした。たぶん一生変わらないと思います…
■今の気持ちと後輩へのメッセージ
今はとにかく、ほっとしています。ようやく解放されたという感じです。これからは自分のやりたいことを楽しんでいきたいと思います。試験勉強で興味を持った本などを読んでみようと思っています。
後輩の皆さん、やればできます。あまり余計なことは考えず、喜治塾の皆さんを信頼して、最後までがんばってください。 |