<続・喜治賢次の目線>

VOL.17
喜治塾出身の

新人公務員たちへ


 4月1日、今年も全国の津々浦々で国家公務員、地方公務員たちの任命式が行われた。公務員の場合、憲法99条に定められた憲法尊重擁護義務にもとづき、「憲法を尊重し、国民(市民)のために奉仕します」(原文はそれぞれだと思う)という宣誓義務が課せられており、通例この任命式のときに声を合わせて、新人公務員たちが皆で宣誓する。多くは、成績順位一番で採用された者が、皆の前で宣誓書を読み上げ、皆があとをついて宣誓する。喜治塾出身の新人公務員たちも全国各地で宣誓をし、気持ちを新たにしていることだろう。代表として宣誓を読み上げた人も大勢いるはずだ。
 「地方から日本を変える」をスローガンに皆で切磋琢磨し、必死に勉強し合格して、国家公務員・地方公務員として日本各地に散らばっていった喜治塾の仲間たちが、きっとどこかでホームページを見て、この項を読んでくれると思うので、一言お祝いとエールを送りたい。

 まずは、本当におめでとう。それぞれ大変な努力をされたこと、私が一番知っています。私が言うのもなんですが、教養から法律・経済・行政系の各科目に至るまで、これほど広範に、しかもかなりの高度な能力を習得していく姿には、正直驚きました。心から敬意を表します。そして、それほどまでの努力ができる人材を公務員として世に送り出せたことは、私たち一同の誇りです。
 いよいよ、みなさん一人ひとりの手に私たち市民の財産、健康、そして生命の安全が委ねられました。何度も言ってきたことですが、一人ひとりの頑張りが世の中を変えていきます。私たちの暮らしやすさは、「あなた」にかかっています。公務員であった私は、行政の組織の状況を知っていますし、最初にあなたにあてがわれるだろう仕事の予想もつきます。それでもあえて、私たちの暮らしやすさが、「あなた」にかかっていると言っておきたいと思います。
 ほんの小さなことでも、それを実現していくためには膨大な時間と精力が必要になるでしょう。しかしそれをやり遂げたとき、その小さなことは、ひとり歩きを始め、必ず大きな流れを作っていきます。
 「地方から日本を変える」を忘れず、頑張ろう!