面接 志望動機

このところ毎日のように模擬面接の面接官として

受験生のお相手をしています。

みんな謙虚過ぎるというか、なんというか

自分をアピールするということがわかっていない人が結構多いです。

実例をここで出して紹介することは個人情報保護の関係でもできないので

個別に指導をする以外にはないのですが・・・ほんのちょっとだけ。

例えば、志望動機。

自分の今までの経験や、職歴、職務内容の延長線上に来るような話でないと

つじつまが合わないと言われてしまうと思うあまり、

どうもこじつけの話だったり、宙に浮いた話になってしまったりする傾向があります。

たとえば、

「今は〜〜〜をやっています。ただ、どうしても民間企業ですと利益追求が第一になってしまうので

もっと公益のことに重点をおいて仕事ができる公務員という立場から、

いま担当している〜〜〜を充実させていきたいと思ったからです。」

この流れの話は、結構聞きます。こうきたら、面接官役の私はいつも

「この財政難の時代に何でもかんでも税金使ってできるわけではないと思うけどどうだろう?」

「役所は今は、民間の知恵と機動力を生かして役所がやっていたんではできないようなことまで

どんどんやってもらうためになるべく民間にやってもらうようにしていると思うのですが、どうですか?」などと質問をします。

そこで、「そうは言ってもこの分野では〜〜〜〜」と熱く語れるのであれば問題はありません。

ガンガンいってください。

しかし、うまく切り返せなくて、模擬面接が終了してから

「ああいうときは、どう答えればいいんでしょうか?」と聞いてくる人の方が多いです。

「実のところ、本音で言えば、志望動機は全然違うんですが、自分のいまのお仕事に絡めないと

まずいと思うとそれくらいしか言えなくて・・・」などと言い出す人もいます。

 

いやいやちょっと待ってください。

「あなたの志望動機を聞いているのです」

「35歳を機に別の仕事にチャレンジしたいと思っていた。中でも地域コミュニティ作りに大変興味があります。」

という人がいたとして、

「いままでの仕事と全然関連がないのでは志望動機として不純ですね」というと思いますか?

そんなことより、その人が本気かどうか、もし本当に興味があるとして、それができるだけの素養があるかどうかだと思いませんか?

「志望動機」自体に、ポイントが高い、低い、もありません。

あなたが本当になぜ志望しているのか答えればいいのです。

でも「安定しているから、さすがにまずいですよね」

果たしてそうでしょうか?

私は別にいいと思いますよ。

それより本当に安定しているのでしょうか?

あなたが望んでいる「安定」が役所に本当にあるのかは再度よく見極めてくださいね。

役所の側は、仕事のできる人が欲しいのであって、

素晴らしい演説はするけど口ばっかりで、仕事が全然できない人よりも

とにかく問題をみつけ、自ら考え行動する人間であるならば、その人がいいのです。

なにも高尚な志望理由を語れる人かどうかではないのです。

 

いずれにしても、ここで、抽象的に書いて伝えるには限界があります。

実際に塾に来ていただいて、あなたの本当の気持ち

ぶっちゃけた話を色々と聴かせて貰えば

私の方でそれを整理して、

あなたの言いたいことはこういうことでしょう

と示してあげることはできます。

「えっ? なんでそうやって、スルスルと上手に言えるんですか?」

とよく言われることがあります。

「たったいまなら、君の代わりに私が面接に行った方が100倍うまくはなせるよね、きっと。

でも、違うんだ。君のことは、君自身にしかわからない。いま15分ほど聞かせてもらった話でもいまくらいのことは言えるのだから、20数年の歴史をわかっているあなた自身であればもっといい話ができるはず。私がほんのすこし見本を見せてあげたので、それを参考にして、きちんとセリフにして話を伝えられるようにしておかなければダメです。」

と毎日のように誰かに話しています。

自分一人ではうまくできない人は、ぜひ相談に来てください。

お待ちしています。

 

喜治賢次

info@kijijuku.com