推薦文「特別区への熱意が本物であるならば、迷わず喜治塾へ」
私は、今期喜治塾の特別区経験者コースの4月生として、3級職‐Ⅰ(事務)に合格することができました。先生方、職員の皆様方には惜しみなきサポートを頂き、本当に感謝しております。
合格に至るまでに感じたことは、大学受験的に、過去問をひたすら解き、論文のための参考書を読む、というだけでは不十分であるということでした。端的に言えば、「勉強の効率性確保」、「特別区に関する生きた情報の収集」の2点が不可欠である、ということです。経験者採用においては、これまでの実績や現在の仕事に対する熱意を問われるため、現職を疎かにして受験勉強に臨むことはかえって不利になります。現職と受験勉強の両立を図りつつ、最大限の実力を涵養するには「勉強の効率性確保」は不可欠な要素となります。また、高い倍率となる面接を勝ち抜くためには、インターネットや新聞などの一般的な情報で得られるものだけでは十分とは言えず、「生きた情報の収集」が必要です。
喜治塾には、確かな実績のもとに得られた合格までのノウハウがあり、またそのために必要な要素が凝縮された講義、イベントが目白押しです。
特別区経験者採用試験は倍率の高い試験ですが、あるべき方向性において培った実力は、必ずや合格への扉をこじ開けることでしょう。
特別区への熱意が本物であるならば、迷わず喜治塾へ!!
共に、より良き特別区のために、汗を流しましょう!!
<全体を通して>
私は、今期特別区経験者採用試験(3級職‐Ⅰ)に合格し、第1希望の区から内定を頂くことができました。
今回は2回目でしたが、年齢的にも今後そう多くは受けられないこともあって、本気で勉強してみようと、4月生として入塾しました。
入塾して驚いたのは、講師から「経験者採用では、受験のための勉強だけに没頭することなく、現職に懸命に取り組み、実績を上げることも大切」と教えられたことでした。平日は日付が変わってから帰宅することもしょっちゅうでしたので、この言葉がなければ「こんな環境で受かるはずがない」と、めげていたに違いありません。
喜治塾では、合格のための正しい方向性を示してもらっている、という確信がありましたので、余計な迷いなく試験対策に集中できました。これが、全体を通しての一番の勝因だったと思います。
<ESについて>
これ自体が評価に絡むかは定かではありませんが、合否の大きな要素となる面接試験は、これを基に展開されるため、一字一句精魂を込めて書き上げる必要があります。どのようにこれまでの経験を棚卸して整理するか、どこをアピールポイントとするか、限られた字数で最大限の効果を得るために、講師からのアドバイスは必ず受けるようにしましょう。現職の内容を他の職の方(区の職員の方)に分かりやすく説明することは、想像以上に難しいはずです。簡単だと思っている場合、落とし穴に気付いていないだけということもあると思います。また、面接官の興味を引く表現のテクニックも重要なポイントだと思います。
<教養試験>
足切りだけに使われる試験ですから、なるべく少ない勉強時間に抑えたい分野です。問題自体もそこまで難易度が高くありませんし、一定の点数を確保できる自信があれば、論文対策に努力を傾注するべきです。
しかしながら、制限時間内でコンスタントに一定点を超える実力を身につけるには、それなりの努力と工夫が必要なこともあると思います。
私は、予め得意分野だけに的を絞って、あとは大学受験で身につけた分を思い出せばそれで十分と思っていましたが、講義を通して新たな得点源を見出すことができました。具体的には、「資料解釈」「時事」「自然科学」です。分野により、ほんの少しのコツ次第で強力な武器に変わることがあります。
それなりに、点数が確保できる見込みがある方でも、万一の場合があります。教養試験は、少しの努力で、最大限のアドバンテージが得られる可能性が大きいと思います。ある程度の知識がある方でも、講義を受けてみることをお勧めします。
<論文試験>
論文試験対策は、いくら努力してもしすぎることはない、という分野だと思います。私の場合、これまでに私生活を顧みないほど仕事に専念してきた(その分、妻に多大なる家庭の負担をかけてきた)ので、行政が何をしているかもほとんど知りませんでしたし、どのような論文の構成が理解されやすいか、も分からない、そんな状態からのスタートでした。
したがって、講義で教わった論文の基本には愚直なまでに忠実な構成で作り上げること、内容を深めるための情報収集を怠らないことの2点を常に意識しました。
情報収集については、人によっては23区全ての街を歩いたり、新聞の切り抜きを丁寧にまとめて整理する方もおられたと聞いていますが、必ずしも全ての方がそのようにできるわけではないと思います。まずは、自分ができる範囲での方策を決めておくことが重要です。いろいろな手段に目移りしてしまうことは、結果的に効率を下げることになると思いますので…。
私の場合は、講義で勧められたテレビ番組を見ること、新聞に目を通すこと、それらを自分のものにするために短いメモをノートにまとめること、これくらいしかできませんでしたが、何とか「よくある論文テーマ」を網羅することはできたと思います。また、情報収集をしながら、予め論文をいくつか作っておくことをお勧めします。大変ですが、ここにはありったけの労力をつぎ込む価値があります。方向性としては、「手数(てかず)を増やす」、「文章をより精練させる」の双方向に、最後にそれを本番でかけるように「できる限り頭にたたきこむ」ことをお勧めします。仮に本番でそれとは違うテーマがお題となった場合でも、ネタ帳の引き出しは必ずや強い武器になるはずです。勉強時間がない場合でも、スマートフォンのメモ帳をつかって論文を考え、通勤時間を有効に使う工夫などをすれば、それなりに時間を作ることは可能です。このような時の方が、意外と机に向かっているときよりも、よいネタが思い浮かんだりもします。
<面接試験>
多くの体験記でも記されているように、模擬面接は受けておくべきだと思います。面接官も、おそらく一定の質問の標準をもって面接をおこなっていることと思われますが、その感性は十人十色ですから、より多くの講師からアドバイスを受けておくべきです。
私の場合、志望動機のうち「自己都合によるもの(『区を良くしたい』ということと全く関係のないもの)」も存在した事実があります。「願わくば、それに触れずにきれいな面だけをアピールしたい」というのが本音でしたが、模擬面接を通して、「状況によっては、赤裸々に告白したほうがよい」というアドバイスを受け、その通りにしたところ、本番では面接官の妙なほどの納得を得ることができた事実があります。行った面接試験は、幸運にもすべて和やかな雰囲気でしたが、ここで頑なに正直な部分を隠していたら、違う展開があったかもしれません。
模擬面接を通して、自己表現を磨く努力を欠かさないでください。
<その他>
受験にあたっては、できる限り環境を整えることが必要です。経験者採用の場合、普段多くの時間接している「会社の同僚」に相談できることもなく、孤独な戦いを強いられる人が多いと思います。少しでもこの孤独を和らげ、9月から12月にまで及ぶ長期戦を制するモチベーションを堅持することは、合否に大きく影響すると思います。そのためには、以下のことが重要であると考えます。
・家族の理解
自分が将来的にやりたいこと、そのために今やらなくてはならないことを十分に話し、家族の後押しを得る努力を惜しまないでください。家庭には、お父さん、お母さんと遊びたい子供がいたり、家事を手伝ってほしい奥様がいたりするはずです。家族の将来を考えているからこそ受験に励んでいる方もおられると思いますが、その「背中」だけでは十分な理解が得られないこともあります。是非とも、家族の理解を得て、存分に実力を発揮できる環境を作ってください。
・同じ目的を持つ友人を持つこと
まじめに考えれば考えるほど、些末な部分での悩みは多く発生するものです。それが、講師に相談するレベルにないものであったとしても、それが解消できるか否かは、意外なほど精神状態を左右します。前述のとおり、こと経験者採用試験に限って言えば「会社の同僚」をあてにできない孤独な部分があると思います。塾での出会いを大切にし、強いモチベーションの維持に努めましょう。
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