公務員試験

公務員試験はここ数年、知識偏重とは真逆の
知識をあまり要求しない方向に進んでいる。
数学が得意で、パズルのような問題が得意な人であれば、
たった1、2問しか出題されない日本史などは捨てて、
15問前後も出題される数的処理と
よばれる科目を選択した方が効率的。
全部でも40問ほどしか出題されないなか、
6割程度の正解、つまり24問正解できれば合格できる。
日本史という膨大な勉強範囲から
たったの1問ほどしか出ないとなれば、
そういう考えになっても仕方ない。
しかし、本当にそれでいいだろうか?
日本史を勉強していない者が公務員でいいのだろうか?
いわく、民間企業は面接試験だけの採用活動でも、
日本の経済を支える優秀な人材を集めている。
試験勉強など課すから有能な人を公務員に採用できないのだという。
国家の運営、自治体の運営と、一民間企業を一緒にしてはいけない。
日本史も、世界史もしっかりと勉強したものこそ、
公務員になって欲しい。
安易な試験には大いに疑問がある。