児童「見守り」の支援強化

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川崎市多摩区で5月、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童や保護者らが襲われ、計20人が死傷した事件を受け、文部科学省は通学路などで見守りをする防犯ボランティアに対する支援の強化に乗り出したことがわかった。

元警察官らが務め、見守り時の留意点などを教える「スクールガードリーダー」を現行の1700人から4千人に増やすのが柱で、防刃ベストやさすまたといった装備品も充実させる考えだという。文科省は関連予算として、来年度予算の概算要求に約4億円を盛り込んだそうだ。

全国の警察もスクールバスの停留所や集団登校の集合場所など、登下校時に子どもが集まる場所の警戒活動を強化している。警察庁が事件直後に都道府県警に指示し、地域警察官などが現場でパトロールなどを続けているそうだ。

新潟市で昨年5月、1人で下校していた小学2年の女児が連れ去られて殺害される事件があり、警察はこれまでも通学路などにおける警戒や地域・学校との不審者情報の共有といった被害防止策に取り組んできた。川崎市の事件で集合場所などの対策を追加した。
ただ、警察の活動には限界があるため、警察庁も今後、防犯ボランティアが活動を充実させられるように支援をしていく方針だそうだ。