埼玉で高校生が転落死

今日のニュースから

埼玉県川口市の県立学校1年生の男子生徒が8日に同市内のマンションから転落し、死亡していたことがわかった。
生徒は中学時代にいじめを受け、これまでに3回、自殺を図っており、「教育委員会は大ウソつき」などとする遺書とみられる走り書きが残されていた。市教委は3回目の自殺未遂後にいじめを認めて第三者委員会を設けたが、中断状態が続いていたそうだ。

9日に母親に代わって友人で同市内の別のいじめ被害者の生徒の母親らが会見して、明らかにした。会見の説明によると、8日午前1時20分ごろ、自宅近くのマンションから落ちて死亡した。現場の状況などから飛び降りた可能性が高いという。

自宅にあったノートに「教育委員会は大ウソつき。いじめた人を守ってウソばかりつかせる。いじめられたぼくがなぜこんなにもくるしまなきゃいけない」などと記されていたそうだ。

市教委などによると、2016年4月の入学直後から仲間外れにされたり、持ち物にいたずらをされたりするいじめを受けていた。学校側に訴えたが改善されず、同年9月と10月、17年4月に自殺を図り、3回目の自殺未遂の後、小松田さんは車いす生活になり、学校側はいじめがあったことを認めていたそうだ。

市教委は同年11月に第三者委を設置したが、それを伝えられなかったなどとして小松田さん側が不信感を持ち、今年2月から中断していた。
市教委指導課の課長は小松田さんが亡くなったことについて「重く受け止め、事実関係を明らかにしていきたい」と述べたそうだ。