丸亀製麺 新本社

今日のニュースから

讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスが、東京都渋谷区の新本社を報道機関に公開したことがわかった。
昼寝も推奨されるなど、働きやすさの向上をめざしたオフィスで、採用に苦戦する外食産業のなかでも人材が集まる企業をめざすという。

神戸市から今月、本社を移転したのに伴い、生産性向上を目的に最適な場所や時間を自由に選ぶオランダ発祥の働き方「アクティビティー・ベースド・ワーキング」を導入。気分転換して多様な発想を生み出しやすくするため、仮眠室や寝そべって仕事できるスペースがあるそうだ。

来客と打ち合わせするエリアには、購入も可能なアート作品が並び、定期的に本を入れ替える本棚も設置して社員の感性を刺激する。固定席はない執務エリアでは、テーブルの中央にあえて植物をおいて視界を遮るようにして、適度にプライバシーを保てるように工夫したそう。

オフィス用の家具は使わず、カフェやリビングで使われる椅子やテーブルが100種類以上配置されている。
社員の居心地の良さと働きやすさを重視したオフィスをつくった背景には、外食産業が直面する人材採用の難しさがあるという。ほかの業界に比べて給与が低く、勤務が過酷な印象が強い。
粟田貴也社長は「外食産業へのネガティブなイメージを払拭して優秀な人材を集め、世界の外食企業と戦いたい」と話したそうだ。